バラマンディに折られたロッドを直してみた

Mick

2022年07月29日 19:14


どうもです。


先日バラマンディにへし折られてしまったテイルウォーク ハードロックC88XH

元々折れてたロッドなので多少想定はしてたけど、やっぱり持たなかったかぁ



前オーナーは芯にグラスソリッドを入れて接着して修理してました。

これは一応ちゃんとしてるが、切断面の処理は一切せず、そのまま接着


そのおかげかどうかはわからんが、切断に加えて縦にバックリ裂けました…

コレは痛い…

直すにはこの裂けた部分を切り落とすしかありません。




まずは芯のグラス棒を除去

コンコン叩いて無事取れたぁ



次は裂けてるところを切断除去


内部に裂傷が入ってるかもしれないので、多少多めにカット。

1ガイド分すべて切断





バット側は裂けは見えないものの、念のためガイドを切断

曲がったKガイドは後で何かに使えるだろ


ベランダでノコギリでギコギコやっていると…

切断した瞬間にガイド部が25階からダイブ!


おおおおおいなんてこった

(後で捜索しましたが行方不明…)



それでは切断面をきれいにします。


金属ヤスリがないので400番のペーパーで

ちなみに切断もヤスリでやった方が仕上がりがきれいになります。

ノコギリはカーボン繊維がササクレる事があるのでよくないです

ある程度仕上がりました

もうちょっとかな



そしてガイドも外しまーす





これに芯を入れて接合します

芯は以前Northforkのロッドを修理した時の余りΦ4.0カーボンソリッド

奇跡的にサイズがぴったり


バット側にはマスキングテープ1巻き程度で行けそう。

ティップ側は入りませんので細く加工する必要があります。



問題は芯の長さ。

芯が入っている部分は確実に他より強くなりますよね

なので修理後のロッドの最弱部は芯のティップ側端部(もしくは切断部分)でしょう


芯の長さが長すぎるとそのティップ側端部の強度の差が大きくなりすぎる様な気がする

ベンドカーブも不自然になりそうです。

短すぎるとそもそも切断部の補強にならない

ん~どうすればいいのやら

ネットで色々探って何となく10㎝程度にすることに。


さてティップに挿入できるように水砥ぎ開始


♯400ペーパーでシコシコ

まさしくシコシコ作業

擦り続ける事20分…指痛い

まだちょっとしか入らない


またシコシコ

ふぅ 入ったぜぇ



テーパー状になりました!

分かるかな?


乾燥のために一晩放置




さぁ接着しますよ~

ダイソーのエポキシ!

バット側、ティップ側急いで同時接着

10分硬化タイプなので、10分待ったらスレッド巻きします。

(完全硬化させるには一晩以上置きましょう)


久々のスレッド巻き

某釣具屋で200円で買い叩いた長期在庫なピンクのスレッド

骨折箇所が分かる様にド派手にします。

外したガイドも一緒に巻き上げました


スレッド巻きが終わったら~ダイソーエポキシでコート


ちなみに一説にはダイソーエポキシは硬いのでスレッドコートには向いてないとか

ロッドが曲がったときに割れてしまうそうです。


塗布を終えて固まる前にライターでササっとあぶります。

ただライターだとススがついてしまう事があるのでアルコールランプが良いそうで。

んなもん普通の家にあるかいっ

ライターでも完全燃焼の炎の外側であぶればまずススはつきませんよ。

これで表面がつるんと滑らかに

でもやっぱりコンモリしてもうた~

(写真下側)


これを直そうと更にあぶると発火しますので要注意

まいっかとあきらめるしかありません。

自分用ですから気にしない気にしない

あとは放置3日



さぁ完成っ!!



少なくとも今までの状態よりは良くなったはず


バラマンディ釣って強度を試してやるぜぇ


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